2005年05月06日

イギリス総選挙

昨日、イギリスで総選挙が行われた。予想通り、与党労働党が大幅に議席数を減らしたものの、過半数を確保した。保守党も大幅に議席を伸ばしたが、今回の選挙は労働党に付け入る隙がかなりあっただけに、物足りない結果となった。全体の議席数から見れば、労働党が失った議席を、保守党と自民党で分け合った形だ。

第3党の自民党も躍進したことで、イギリスは3大政党時代に入ったと見て取れるだろう。自民党の勝利の要因は一貫してイラク戦争に反対しつづけたこと。イラク戦争反対票が自民党に流れていった。

労働党は過半数を取ったといっても、同党にブレアの政策を支持しない人たちも数十人はいるので、新人の議員の動向はまだわからないが、ブレアのこれからの舵取りは難しくなったと言えるだろう。今回の労働党勝利の主因は安定した経済だったので、その立役者とも言えるゴードン蔵相の力はさらに強まるだろうし、今の段階で党内のブレア支持とゴードン支持はほぼ同数なので、これからは党内の駆け引きが激しくなるだろう。

イギリスの選挙は単純小選挙区制である。なので、得票率を見ると、労働党36%、保守党33%、自民党23%と僅差であるのに、実際の議席数ではかなりの差が出る。小選挙区制を採っている国の人たちと話をすると、比例代表のほうがいいという人が意外と多いが、日本の比例代表選挙を見ると、これまた問題が多い。完璧な選挙制度というものは有り得ないが、たった3%しか得票率に差がないのに、こんなに結果の差が開くとなると、改めて民主主義というものを考えさせられる。
posted by Apple at 20:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 閑話休題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イラク戦争がなかったら今回の総選挙は全く違った結果を出していたのでしょうね。民主主義国家において、国民の支持を欠いた戦争がどれほど大きな政治的コストとなるかをとても感じた結果でありました。
今後の党内の行方は、日本にも少なからず影響があると思うので他人事と思わず関心をもって考えていきたいと思います。
Posted by yoko at 2005年05月08日 18:35
yokoさん、コメントありがとうございます。

そうですね。しかも、多くの反対を押し切り戦争に踏み切った大儀である「イラクはすぐにでもイギリスを攻撃できるだけの大量破壊兵器を持っている。」というのが、結局は嘘だったわけですからね。まあ、それについてだけ言えば、きちんと誤った分、小泉総理よりはまだましですよね。

今回の選挙はブレア不支持も多いけれど、保守党にも魅力がないという状況で、国民はどういう判断を下すかという観点からも私はこの選挙を見ていました。
Posted by Apple at 2005年05月09日 06:36
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英国選挙 ブレア政権3期目へ
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Weblog: =社説は語る=
Tracked: 2005-05-08 00:45
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